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Dental Information

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Senior Dental Health Awareness
The Wisdom Tooth by Wynn H. Okuda, D.M.D.

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5話 高齢者の歯の健康
American Dental Association 米国歯科学会は、5月を高齢者デンタルケア月間としています。そこで今回は高齢者の方々とそのご家族のみなさんに、高齢者にとって最適なデンタルケアの方法をお知らせします。患者のみなさんに、ご自分の生来の歯(生態歯)を一生大事に使っていただくことこそ、歯科専門家の最大の使命です。このためには患者さん一人一人の自覚と努力が必要です。
年とともに賢くなるとはいうものの、年輩の方は歯に関しては、いまだに誤った知識に固執している方が多いようです。「歯が抜け落ちるのは高齢になると起こる自然現象である」というのが通説ですが、実際は主に虫歯や歯周病が原因で歯が抜け落ちてしまうのが事実です。医療技術の発達のおかげで平均寿命も伸びて、それと同時に歯に対する依存期間もそれだけ長くなってきています。
生態歯をできるだけ数多く健康に保つことは、歯の問題だけにとどまらず、からだ全体の健康にかかわる課題といえます。口は健康の源泉となる栄養を取り入れる窓口です。摂取できる食べ物の種類は、食べ物を噛む力の有無によって制限されます。野菜や肉のような硬くて弾力のある食物を噛み切れないような場合は、どうしても歯ごたえのない楽な食べ物に走りがちで、無意識のうちに栄養価の低いバランスの片寄った食生活におちいりがちです。その結果、身体全体の健康にもかんばしくない結果を招きがちです。
最善の口内衛生方法、歯の健康管理法、正しい歯の知識は、高齢者にとって自然な歯と笑顔を保つ秘訣です。
■ 虫歯: 虫歯は高齢の患者さんにとっても当然起こりえる問題です。高齢者の多くは、お年柄その育った過程において、虫歯を防ぐためのフッ素入りの飲料水やフッ素添加食品の恩恵を受けていません。したがってこのような方には虫歯の結果としての多くの治療痕があります。詰め物があったりすると、なおさらその治療痕の周りから虫歯の再発がおきやすくなります。
その他のタイプの虫歯で高齢者によく見られるのが、歯根の虫歯です。このタイプの虫歯は、歯肉が後退してしまって歯根がむき出しになってしまった成人の歯に多く見られます。歯根の表面はエナメル質よりもやわらかく、虫歯になりやすいのです。毎日の歯みがきやフロスは虫歯になるのを防ぎます。さらにフッ素水や虫歯防止専用ジェルの使用の可否については、歯科医に尋ねてみる方が良いでしょう。
■ 歯周病: 歯周病や歯肉炎は、成人にとって歯が抜け落ちる最大の原因となっています。加齢とともに疾病率が高くなるにつれ、高齢の患者には歯肉の病気が増えてきます。歯周病は、細菌が集まってできた不透明な層=歯垢(プラック)が歯に溜まることによっておこります。高齢になるほど、歯垢はより多くの量がより早いスピードで積み重なっていきます。除去を怠ると歯垢は徐々に硬化していき、やがて歯肉に炎症を起こす元凶となる歯石に変化して、その結果歯ぐきが歯から剥離してしまいます。さらに治療を怠ると炎症によって歯が溶かされ、結果として歯が抜け落ちてしまいます。
この初期症状の警告信号としては、歯茎が赤くなる、腫れ、口臭、出血などが挙げられます。やはり、ブラッシングとフロスの使用による歯垢の除去が、根本的な歯肉病予防対策の一つと言えます。二つめに重要なのは定期検診で歯垢や歯石の除去を例行することです。
■ 口渇: 口中の渇き、または口腔乾燥症は、加齢にともなって起る症状ですが、抗ヒスタミン剤や痛み止め、鼻炎薬など、特定の薬の服用によってもおこります。通常、唾液は食べ物を押し流して口中の酸の中和を助けますが、薬の服用の結果唾液が減少して、虫歯の増加の誘因となる環境をつくり出します。このような悪循環で、口渇は虫歯になりやすい状況を加速します。シュガーレスキャンディーなどで唾液の量を増す処置が考えられますが、まず歯科医に症状を説明して相談してみましょう。
■ 定期検診: 専門歯科で定期検診を受けることで虫歯や歯周病の早期発見が可能であり、診断結果の最適な治療法を受けることができます。これらの検診では同時に、自宅でのケアが適当かどうかを確かめることもできます。たとえ総入れ歯や生態歯が数本しか残ってない方でも、忘れずに次の検診のスケジュールを確認しましょう。現在の歯の状態では治療可能な状況であっても、時がたつにつれ手後れになって、治療不可能なほど深刻な病気に進展してしまうかもしれません。数年後に起こりえる症状を診断によってあらかじめ予測し、現在の状況でできる範囲の予防法を実行することが肝心です。上記にあげた病気のほとんどは定期検診を受けることで治癒できますので、ぜひ励行してください。
例えば抜け落ちた歯の代わりに、インプラント法(顎の骨にチタン製の人工歯根を埋め込み人工歯を装着する半永久的補綴歯科技法)を考えているなら、できるだけ早く歯科医に相談することをおすすめします。今はインプラントの使用を我慢して5年か10年後まで待つつもりでも、あなたの歯はそのペースを追いこして悪化するかもしれません。歯の健康状態は、あなた自身の健康や骨の耐久性などに左右されますが、治療の成否を握るカギであるだけでなく、それ以前にインプラント治療が可能かどうかを決定する判断基準となります。そして現在と将来とではその治療環境条件の違いが大きく開いていきます。したがって、一過性の治療プランだけでなく、長期にわたる統合的な治療プランを、歯科医とともに検討することが重要です。
家庭でできるデンタルケアと歯科医で行う定期検診の双方とも、高年齢になったときの歯の健康管理を左右する大切なステップです。口内衛生の具体的な方法を身につけるために実行を開始するのは、今からでも遅くはありません。たとえこれまで正しい衛生管理の方法を取ってこなかったとしても、心機一転して実行を始めてみましょう。面倒くさいと感じることもあるかもしれません。けれども些細なことでも毎日忘れずに繰り返していけば,この方法が日々の良い習慣として知らないうちに身についてゆくはずです。あなた自身の自然な歯と健康な歯ぐきを保つことが、高年齢になってからのからだ全体の健康と笑顔へとつながっていくでしょう。
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